【MTG ドラフト】フォーゴトン・レルム探訪リミテッドプレビュー 青編
本記事のカードの記載順は以下の公式ギャラリーに従っている。注目カードのみを知りたい方は記事下部を参照。
『D&D:フォーゴトン・レルム探訪』 | マジック:ザ・ギャザリング
評価基準
基本的にはMTGwikiのドラフト点数表に関する記事にしたがって点数を付ける。フォーマット想定はMTGアリーナのプレミアドラフト、またはクイックドラフト(BO1)。
大雑把に言えば10点満点で8点以上が初手~3手目クラス、6点以上が1周目で消えるくらいのカード、3点以下は基本的にアンプレイアブルだと思ってほしい。
コモン評価
《大気教団の精霊》
評価:6.5点
テンポを取れるのは強いが、クロックが低く試合を決定づけるまでには至らない。高コスト帯が取れていないのであれば穴埋めとしては使える。
《秘儀の調査員》
評価:7点
2コストとして最低限のスタッツを持ちながら、終盤では毎ターンアドバンテージを供給してくれる使いやすいカード。このカードの存在があってエスパーカラーのダンジョンデッキは長期戦に強いといえる。3枚くらいまではとっても大丈夫。
《ゲートを塞げ》
評価:5.5点
リミテッドのカウンターの常として、同時に構えられるインスタントタイミングのカードが少なく、カウンターできない行動をされた際にテンポ損をしてしまう。地味にPWまで消せるので、ボムが出てきやすいシールドだとメインから採用してもいいかもしれない。
《魔法の眠り》
評価:7.5点
使いやすい除去として一定以上の活躍は確実にしてくれる。ダブルシンボルなので3色以上にする際は青を濃くする必要あり。
《賢い妖術師》
評価:6.5点
最低限マナ加速にはなってくれるので弱くはないが、どのデッキに入るのかがわからない。アーキタイプが不明瞭な緑青で《アウルベア》につなげるくらいか。ストリクスヘイヴンで活躍していた《ケルビーの道案内》と比べるとかなり見劣りする。
《コンタクト・アザー・ブレイン》
評価:6.5点
コストのわりに期待値が低い。小回りが利いて使いやすい《多元宇宙の警告》を見習ってほしい。
《ジンの風予見者》
評価:7.5点
4/3/3飛行というだけで強いのに、さらに占術まで付いているすごいカード。青いデッキなら間違いなく採用できる。アーキタイプの根幹をなすわけではないのでピック順には注意したい。
《モルデンカイネンの変身》
評価:6点
飛行がついて最後の一押しにもなれるため、この手のカードの中では使いやすい。問題はこのカードを採用したいデッキが青には存在しないこと。
《ピクシーの案内人》
評価:7点
2/1/3飛行は悪くないスタッツで、サイコロ補助効果も青赤では優秀。総じて2マナ帯として申し分ないクリーチャー。
《霧氷盾のフロスト・ジャイアント》
評価:6.5点
壁として悪くはない能力。カルドハイムの《巨人の護符》と比べてはいけない。
《ステュギアの末裔》
評価:6点
登場時に得られるメリットがそれほど大きくない割にはスタッツが低いのが気になる。敵の攻撃前にタップしようとすると奇襲的なブロックも不可能。《霜のペテン師》って知ってるか?
《隠し扉》
評価:6.5点
1枚なら採用圏内、それ以上はゴミ。白青は遅めのデッキになるのでコンセプトには合っている。
《ショッキング・グラスプ》
評価:6点
相手のパワーを下げるカードでアドバンテージを得るためにはこちらのクリーチャーのパワーが高い必要があるのだが、青にはそういったクリーチャーが少ないので相方を選ぶ必要がある。とはいえ1枚アドバンテージを取れる可能性があるのは魅力的。
《近道探し》
評価:6.5点
パワー3以下をブロックされなくする《盗人の道具》や飛行をつける《フライ》と一緒に使うべきカード。コンボ前提なので意識してピックしないとバニラになる。
《シルヴァー・レイヴン》
評価:6点
前のめりなデッキになれば相当強いが、青が絡んだアーキタイプで該当するものがあまりないのが残念。《フライ》の付け先にしても飛行であるメリットが消えてしまう。
《魂刀のスパイ》
評価:7.5点
《近道探し》に近いカードで、同じような装備品やオーラをつけて殴るとよい。特に《フライ》との組み合わせはアドバンテージ獲得競争を大きく有利にするパワーがあり強力。青いデッキならばなんでも採用できるためピックは早めのほうがいいだろう。
《君は川にたどり着いた》
評価:6点
どちらの能力もそこそこ強いがそこそこ止まり。除去が足りなかった際の穴埋めとして採用することになるだろう。
《君は悪党の住処を見つけた》
評価:6.5点
種類を選ばない確定カウンターであり、マナフラッド受けの第2モードの存在もあってカウンターの中では採用しやすい。それでもやはり本領はシールドで発揮される。
《君は近づいてくる護衛兵に気づいた》
評価:5点
純粋なカードバリューが低くて採用できない。生き残れば勝つようなボムレアが取れた際には一考の余地がある。
アンコモン評価
《精神異常のソーサラー》
評価:6点
除去やドローを使いまわせれば強いが、スタッツが物足りないことと、使いまわしたい軽い有力なインスタント・ソーサリーが青に見当たらないのが惜しい点。特にスペルを中心としたアーキタイプがないのも向かい風。
《ブルー・ドラゴン》
評価:7点
ソーサリータイミングのため能力の使い所が難しいものの、5/5飛行は試合を終わらせるのには十分すぎるスタッツ。除去耐性が何もないのが不安。
《ディスブレイサー・ビースト》
評価:7点
ただ強カード。セルフバウンス能力は重いが、膠着している時の相手ターンエンド時にバウンスして出し直す動きを仕方なくすることはありそう。
《奇抜な弟子》
評価:7.5点
強いことしか書いていない。ここまで来るとアーキタイプを無視してピックされるので、ダンジョンデッキを目指すなら早めに。
《フェイワイルドのペテン師》
評価:7点
《ドレイクの休息地》を彷彿とさせるシステムクリーチャーだが、あれと比べるとかなり控えめ。青赤ダイスのアーキタイプ自体があまり強くは見えないので、青赤をやるならばこのカードが複数欲しくなり、卓1前提のアーキタイプと言える。
《フライ》
評価:8点
飛行がついてダンジョン探索できるだけならそこそこだったが、このカードと相性の良い「戦闘ダメージを与えたとき」能力を持つカードが多数存在していてバリューが非常に高い。特に青黒では初手級。
《ギルドのシーフ》
評価:6.5点
さすがに1/1を止められないデッキは存在しないので能力起動が前提で、そうするとストリクスヘイヴンの《渦の走者》よりかなり使いにくいカードとなる。例によって《フライ》が付けば強いのでこの評価。
《説得の力》
評価:5.5点
3マナ払って1:1交換できるかすら怪しいカードは採用したくない。ダイスを振ることにメリットがなければならず、実質的に青赤専用カード。
《レイ・オヴ・フロスト》
評価:7.5点
赤相手ならば非常に汎用性が高く、それ以外でも青の除去としては十分すぎる性能。瞬速なのもgood.
《パーティーの分裂》
評価:7点
バウンスカードの例に漏れず枚数ではディスアドだが、それを補えるほどのテンポアドバンテージを取れる可能性がある。ソーサリーなこともあってどちらかというと攻めている盤面で強いので、テンポよく殴れる青黒や青赤向け。
《突然の洞察》
評価:6.5点
無事に撃てれば当然強いが、今回の青絡みのアーキタイプは細かいアドバンテージを取るのに長けていて、重いドロー呪文に頼る必要があるかは疑問。唯一青緑ではマナが伸びやすいこともあって採用しやすい。
《ペテン師のタリスマン》
評価:7点
いまいち想像が付いていないため評価に自信がない。《ジンの風予見者》に付けるのが簡単な使い方で、飛んでいるボムレアに付けられれば最強。
《ウィザード・クラス》
評価:7.5点
暇な1ターン目に置いておけば実質《予言》なので確実に仕事はしてくれる。レベル3能力は長期戦を制する足がかりとなれて噛み合いが良い。
注目カード
コモン:《魔法の眠り》《ジンの風予見者》《魂刀のスパイ》
アンコモン:《フライ》《奇抜な弟子》《レイ・オヴ・フロスト》《ウィザード・クラス》
今回の青は細かくアドを取れるカードが多くて好み。低コストクリーチャーのスタッツが怪しいので赤緑などに押し込まれないようにしたい。
【MTG ドラフト】フォーゴトン・レルム探訪 リミテッドプレビュー 白編
MtGの新弾であるフォーゴトン・レルム探訪のフルスポイラーが公開されたため、主にドラフト向けの視点から新カードのコモン・アンコモンを見ていきたい。今回はフルスポイラーからリリースまでの日程に余裕がないため、多少駆け足での考察になってはしまうが、プレイしてみて評価が変わったら記事も改めることにする。
本記事のカードの記載順は以下の公式ギャラリーに従っている。注目カードのみを知りたい方は記事下部を参照。
『D&D:フォーゴトン・レルム探訪』 | マジック:ザ・ギャザリング
評価基準
基本的にはMTGwikiのドラフト点数表に関する記事にしたがって点数を付ける。フォーマット想定はMTGアリーナのプレミアドラフト、またはクイックドラフト(BO1)。
大雑把に言えば10点満点で8点以上が初手~3手目クラス、6点以上が1周目で消えるくらいのカード、3点以下は基本的にアンプレイアブルだと思ってほしい。
白を含む2色のアーキタイプは以下の通り。
白青:ダンジョン
白黒:ダンジョン
赤白:集団戦術(攻撃クリーチャーのパワー合計6以上)
緑白:ライフゲイン
コモン評価
《メイス+2》
評価:6点
赤白で《ブルーノー・バトルハンマー》を取れていると文句なしの装備品になるが、それ以外だと装備コストの重さが足を引っ張りそう。2マナクリーチャーと同時に使う際のくっつきの悪さが気になる。
《アルボレーアのペガサス》
評価:7点
アグロよりのデッキでテンポよく攻め込めるのはもちろん、攻撃によって誘発するクリーチャーとの相性が良いのが高評価。特に《魂刀のスパイ》からの流れは美しい。後攻だと若干使いにくいので多くても2枚まで。
《天界のユニコーン》
評価:7.5点
緑白ライフゲインのエースアタッカー。この手のクリーチャーとしては素のスタッツも良好。継続的にライフゲインできる《ドルイド・クラス》などと組み合わさればゲームエンド級。
《黎明運びのクレリック》
評価:6.5点
各種能力は地味ながら、リミテッドで強力だと思われる各種《クラス》を割ることができるのは特筆すべき点。緑白ならばライフゲインも活かせるため採用しやすく、他のアーキタイプでも無理なく採用はできるライン。
《発掘者の松明》
評価:6.5点
《メイス+2》と同じくテンポの悪さが気になるが、より長期戦に向いた能力になっているためエスパーカラーのダンジョンデッキでも採用できるのは良い点。殴れることが大切なので飛行やアンブロッカブルと組み合わせたい。
《献身のパラディン》
評価:6点
先攻でマナカーブ通りに動ければ最強の5マナだが、それ以外のシチュエーションではそこそこ。前向きに攻め込む赤白か、飛行の多い白青で1枚採用できるカード。
《ドワーフホールドの勇者》
評価:7点
効果込みで3/3のスタッツは2コストクリーチャーとしては破格で、赤白はこのクリーチャーに装備品をつけながらどんどん殴っていくデッキになりそう。上述の白の装備品とはマナコストの兼ね合いが悪いので、無色や赤の1コスト装備品を採用するとテンポよく殴れて良いかも。
評価:5.5点
ダンジョンを踏破できるターンの2/3二段攻撃は特に強いとは言えず、だからといって強化するために装備品やオーラをつけようとすると要求値が高くなるなんとも言えないカード。《発掘者の松明》との相性は良好。
《ハーフエルフのモンク》
評価:6.5点
タッパーとして最低限の能力は保証されており、出したターンも高いタフネスで敵の攻撃を受け止められる後攻向きのカード。前に寄せたデッキだと使いづらいのでよく吟味して入れる必要がある。
《幽閉》
評価:7.5点
万能除去として優秀だが、宝物にするデメリットは無視できるほどではないという面白い調整。白いデッキなら1~2枚は取りたい。
《パラディンの盾》
評価:6.5点
装備コストを最初は踏み倒すことができ、コンバットトリックとしても運用できるため白の装備品では最も使いやすい。赤白以外だとパワー不足感があるため採用は難しいだろう。
《プレイナー・アライ》
評価:7.5点
飛行アタッカーとして十分なスタッツと継続的なアドバンテージ獲得能力が魅力。ダンジョンデッキに入るのはもちろん、赤白のフィニッシャーとして《魂を食らう墓》の踏破を狙うのも良い。各種《ドラゴン》がこのクリーチャーより大きいため、5マナといえど制空権を確保できるわけではないのが惜しい。
《治癒のポーション》
評価:5点
重くなって割られるようにもなった《活力回復》。緑白以外では使わない。
《古代の伝承の僧侶》
評価:7点
単純にアドバンテージを稼ぎながらライフゲインシナジーまであるナイスコモン。相手クリーチャーと相討ちを取れれば万々歳だが、環境的に相討ちになるクリーチャーが少なめなのが気になるところ。
《レンジャーの鷹》
評価:7.5点
1/1飛行にアドバンテージ獲得能力が付いていて良いのか?装備品を付けて殴ってもよし、ダンジョン探索してもよし、何も関係ない緑白に入れてもよし。
《不動のパラディン》
評価:6.5点
よくある2/2/2絆魂だが、今回は赤白装備品、緑白ライフゲインと相性が良く使いやすい。先攻で《天界のユニコーン》に繋げてゲームを壊せ!
《古参の迷路探索者》
評価:6点
堅実な能力に堅実なスタッツ、これぞ古参冒険者。白青や白黒の4コスト帯としては及第点。
《君は見張り中に物音を聞いた》
評価:7.5点
白の攻撃クリーチャー除去にありがちな「攻めるときに弱い」というデメリットを回避している汎用性の高いカード。白いデッキならとりあえず採用できる。
《君は道で待ち伏せに遭遇した》
評価:5.5点
悪くはないが1枚のカードとしてのバリューが低くて採用しづらい。とんでもないボムが取れた際の除去避けとして採用するならアリか。
アンコモン評価
《ブリンク・ドッグ》
評価:6点
装備品が前提となっているカードなので評価は低め。バフが大量に乗った際の爆発力は魅力。装備品がたくさん出ている際に飛んでくるであろう除去をフェイズアウトで一応避けられるのは良いところだが、いくらなんでもコストが重すぎる気もする。
《クレリック・クラス》
評価:7.5点
長期戦では文句なく強いカードだが、真価を発揮するのが少し遅め。緑白ならば取らない理由がないカードなのでプレミアドラフトではサインとなる。
《回廊のガーゴイル》
評価:7点
一見地味だがこのカードは強い。ダンジョンデッキの序盤を壁として支えながら探索もこなし、終盤ではフィニッシャーになれる素質がある。逆にいうとこのカードを突破できないアグロデッキではダンジョンデッキに勝てないので、4点をしっかり突破できるデッキにしたい。
《神聖なる一撃》
評価:5点
相手が黒でない時のカードバリューが低すぎてメインデッキには入れづらい。素直にサイドボードに入れよう。
《ドラゴンの門弟》
評価:5.5点
仮にドラゴンを見せることができても2/4はそこそこのスタッツでしかなく、護法1も刺さるシチュエーションが少なくて微妙。2マナがよほど足りないときに穴埋めとして入れるくらいか。
《巧妙な鍛冶》
評価:7点
アドバンテージを得られるのは単純に強いが、まともなアーティファクトクリーチャーがいないこの環境でどれだけアーティファクトをデッキに入れられるかは疑問。赤白以外だと採用しづらいので、できれば遅めの巡目で確保したい。
《鋭い耳の歩哨》
評価:5.5点
少なくともリミテッド向けのカードではなさそう。2コスト帯が足りなければどうぞ。
《素拳のモンク》
評価:6.5点
先攻1ターン目に出せればゲームを決定づけるポテンシャルを持つが、後から引くと弱い典型的なアグロカード。このカードを採用するのであれば《レンジャーの鷹》や《決闘のレイピア》を複数枚入れて全力で前に寄せたい。
《月恵のクレリック》
評価:7点
《幽閉》を持ってくるのが主な使い方になりそうだが、強力な各種《クラス》をピックできている場合はそちらを持ってきてもよく器用に動ける。《クレリック・クラス》と《レンジャー・クラス》が共に使いやすい緑白で活躍が見込まれる。
《板金鎧》
評価:7点
例によってテンポの悪い装備品シリーズだが、+3/+3にまでなるとあらゆるクリーチャーがフィニッシャーに化けるので強力。本体が3マナと他の装備品より重いものの、2マナクリーチャーから繋げる分には損をせず、他に装備品があれば装備コストが軽くなるのも使いやすい。このカードが入った赤白はアグロというよりミッドレンジ寄りになるのでデッキ構成には注意。
《ポータブル・ホール》
評価:7.5点
序盤を凌げるのはもちろんのこと、終盤であっても《クラス》カードを対処できるのが大きな魅力。《レンジャーの鷹》のような低コストシステムクリーチャーもいる環境なので腐りづらい。《巧妙な鍛冶》で手札に加えられるアーティファクトなので、ぜひ組み合わせたいところ。
《結集の策略》
評価:6.5点
この日本語テキストには誤植があって、「クリーチャー1体と、それ以外のクリーチャー最大1体を対象とする」が正しいテキスト。こちらのクリーチャーが1体しかいないときでも、相手のクリーチャーに絆魂をつける必要はない。
うまく使えれば1:2交換できるカードなので、コンバットに自信がある貴方に。
《ホワイト・ドラゴン》
評価:7.5点
スタッツも能力も優秀で、ミッドレンジ以降の白いデッキなら問題なく採用できるフィニッシャー。アーキタイプの中心になるカードではないので、2パック目以降で色が合っていれば拾う感じ。
注目カード
コモン:《天界のユニコーン》《レンジャーの鷹》《幽閉》《プレイナー・アライ》《君は見張り中に物音を聞いた》
アンコモン:《クレリック・クラス》《ポータブル・ホール》《ホワイト・ドラゴン》
今回の白は地味なカードが多め。除去が強いのは良いな。
【MTG 統率者戦】EDH$100制限構築 《アルケヴィオスの神託者、ジャズィ》
最近身内で流行っている、EDH$100制限構築のデッキ紹介。
$100制限構築戦のルール
・統率者を除いた99枚の合計金額をmoxfield基準で$100以下に抑える
・基本土地(冠雪土地含む)は$0換算
卓の雰囲気としてはゲームサークルの身内ということもあってスパイク志向(ガチ志向)が強め。妨害なしならば平均6~7ターン目に無限コンボ等で勝負を決められるデッキが多く、コンボに尖らせた一部のデッキは4~5ターン目に終わらせてくる。パワーレベルとしては5~7くらい?
今回は私が組んで使用している《アルケヴィオスの神託者、ジャズィ》デッキの紹介。
統率者解説
ストリクスヘイヴンで登場した青の伝説のクリーチャーで、裏面が緑のソーサリーになっている。表面は8マナと重いものの、インスタントやソーサリーを唱えるたびに誘発する魔技能力によってデッキトップのカードを唱えたり、土地を置いたりすることが可能。デッキトップからインスタントかソーサリーが捲れた場合は再び魔技が誘発するため、どんどん連鎖して呪文を唱えることができる派手なカードだ。地味に除去回避能力持ちなのも心強い。
裏面は表面のマナコストの重さをフォローするためにマナ加速になっている。各種呪文や能力で手札にため込んだ土地を一気に出してビッグマナを生み出したい。唱えた後に余った手札を捨てることで墓地から回収できるので、統率者税を払わずにそのまま表面を唱えることができるのが強力。
ゲームプラン解説
序盤:《不屈の自然》などで土地を伸ばしながら、土地サーチ呪文で手札に土地を集める
中盤:《神託者への旅》を使用して一気にマナ加速。《ジャズィ》着地まで繋げる
終盤:《ジャズィ》が立った状態でターンが回ってくれば勝ち濃厚。適当なインスタント・ソーサリーから連鎖し、追加ターンや強力フィニッシャーを引き当てて勝ち!
役割別カード解説(カード名はマナコスト昇順)
マナ加速カード
《太陽の指輪》
《創発的配列》
《不屈の自然》
《遥か見》
《北方行》
《三顧の礼》
《水蓮のコブラ》
《成長のらせん》
《耕作》
《木霊の手の内》
《明日への探索》
《豆の木の巨人》
《ひらめきの瞬間》
《発見の誘惑》
EDHのマナ加速としてはマナクリーチャーやマナアーティファクトによるものも存在するが、《ジャズィ》の魔技を誘発させることを優先してインスタント・ソーサリーを中心に採用。《太陽の指輪》だけは格安カードにもかかわらず引けた時の爆発力が高いので採用している。《遥か見》や《北方行》などは$100制限下においては高め($2~4)なので、印鑑やタリスマンを中心としたデッキと比べるとマナ加速枠の値段が高い。
土地を手札に加えるカード
《荒地の開墾》
《クアンドリクスの初学者》
《根囲い》
《紆余曲折》
《ニッサの勝利》
《芽吹くツタ》
《地平の探求》
《神託者への旅》で手札の土地カードを一気にセットできるため、一般に採用されづらい土地サーチカードの価値が高い。特に《クアンドリクスの初学者》が2ターン目に着地すると4~5枚は土地を稼いでくれるので、初手にあるとキープしやすい。《荒地の開墾》のようなゴミカードも、土地を探しつつ1マナスペルとして魔技の誘発に役立ってくれるので採用できる。《芽吹くツタ》は序盤においては3枚程度の土地をサーチでき、終盤で《ジャズィ》の能力で捲れた際もストームによって魔技を複数回誘発させるスーパーカード。
軽量ドロー、サーチカード
《選択》
《定業》
《思案》
《渦巻く知識》
《血清の幻視》
《強迫的な研究》
《綿密な分析》
《大あわての捜索》
《導師の導き》
《方程式の求解》
《シルンディの幻視》
《バーラ・ゲドの復活》
《噴出》
主に《ジャズィ》着地後に魔技を誘発させるために唱える。序盤でも重なっている場合は土地を探すために撃つこともある。《導師の導き》は《ジャズィ》の魔技を2回誘発させられる素敵なカードで、《クアンドリクスの初学者》から繋がった場合も大量のアドバンテージを獲得できる。《強迫的な研究》と《大あわての捜索》は手札に来てしまった追加ターンカードなどを捨てながら土地を探すのに有用で、特に《大あわての捜索》は《ジャズィ》で捲れた際に1マナで唱えて3枚土地をアンタップするという不思議な挙動を起こして連鎖の手助けをしてくれる。
《血清の幻視》は一般的に《定業》などより劣るとされるカードだが、このデッキにおいてはデッキトップを調整できるため強力。《渦巻く知識》に至っては手札の追加ターンをデッキトップに積み込んで《ジャズィ》で踏み倒す犯罪ムーブが可能。
本当は《ギタクシア派の調査》も入れたいが、$100制限においてはちょっと高い($2~)のが難点で採用していない。
追加ターンカード
《カーンの経時隔離》
《永劫での歩み》
《水の帳の分離》
《アールンドの天啓》
《明日の標》
《ジャズィ》で踏み倒すカードとして最も強力な追加ターンだが、この5枚を採用した理由は単純。そう、値段が安い順である。特に制限がないのであれば墓地回収から唱えやすい《時間のねじれ》あたりはぜひ採用したいところ。このデッキで《ジャズィ》がの大連鎖を起こすとデッキがなくなることがあるが、そんなときは《明日の標》で無限ターンに入れるので安心。
ストームカード
《嵐の乗り切り》
《騒鳴の嵐》
(《芽吹くツタ》)
《時間の亀裂》
《精神の願望》
《駆り立てる群れ》
ストーム能力持ちの呪文は《ジャズィ》の魔技を複数回誘発させるので可能な限り採用。唐突にデッキトップから捲れて唱えることになるので、ストームカウントは忘れずに数えておきたい。10回以上ストームが溜まった《精神の願望》は相手の降参も誘発してくれる。
フィニッシャークリーチャー
《硬鎧の大群》
《空召喚士ターランド》
《ゼンディカーの報復者》
《州民を滅ぼすもの》
《ジャズィ》の連鎖が続くと大量のインスタント・ソーサリーを唱えつつ上陸を繰り返すことになるため、フィニッシャーはそれによってトークンを生成できるクリーチャー。もはや桁もよく分からなくなった《硬鎧の大群》でフィールドを埋め尽くすのが楽しい。
その他《ジャズィ》で捲れて嬉しいカード
《避け難い裏切り》
《転換》
《呪文ねじり》
《氾濫の始源体》
《転換》は自分の土地を全てアンタップするインスタントで、《ジャズィ》の連鎖を続けるためのマナを確保してくれるほか、《ジャズィ》+軽量スペルを実現するために手札から唱える動きもできる万能呪文。《方程式の求解》でサーチしてくる呪文も大体これ。他のカードは魔技を複数回誘発させたり、相手の切り札を引き抜いてニヤニヤできる素敵なカード。
サポートカード
《ジェイスの聖域》
《隔離》
《ジェイスの聖域》はインスタント・ソーサリーのコストを1下げることができるので、《ジャズィ》の能力で1コストになった呪文を0マナすることができ、インスタント・ソーサリーを引き続ける限りずっと連鎖するようになる。また、占術能力によってデッキトップの操作もできるのも噛み合っている。《ジャズィ》のために作られたようなカードなので、《ジャズィの聖域》に名称変更した方がいいのではないだろうか。
《隔離》はこのデッキの必殺技で、9マナ以上出る状態から《隔離》→《神託者への旅》と唱えることで相手の土地のみをバウンスでき、多くの場合でそのまま《ジャズィ》着地まで繋げられる。高速マナ加速からこの動きに繋げられればほぼ勝ちだろう。
相手を妨害するカード
《自然の要求》
《急速混成》
《対抗呪文》
《秘儀の否定》
《ケンリスの変身》
《内にいる獣》
《永久監視の敷居》
カウンター呪文は《ジャズィ》で捲れてしまうと悲しくなるため採用枚数は抑えている。もし引いてしまった場合はいらない自分の呪文をカウンターすれば連鎖は続く。
《自然の要求》と《内にいる獣》は《墓掘りの檻》のようなメタカードを叩き割れるカードとして採用。
《ケンリスの変身》はアドを失わずに相手の統率者を機能停止に追い込める。$100制限構築の環境のデッキはどうしても統率者に強く依存した形になる(このデッキが典型例)ため、こういった変身オーラは非常に強力。
《永久監視の敷居》は序盤の弱い盤面を誤魔化すために採用しているが、最近はあまりクリーチャーで殴る環境でもなくなってきているので怪しい。置物破壊の枠を増やしてもいいかも。
土地
《神秘の聖域》
《邪神の寺院》
その他、裏面土地を含めて合計41枚
序中盤は土地がいくら手札にあっても困らないので多めに採用。上記の2枚はこのデッキに入っている土地の中では抜けて強力で、《発見の誘惑》でよくサーチしてくる。《神秘の聖域》で追加ターンや《転換》をデッキトップに積む動きは常に狙っていきたい。
デッキ紹介と解説は以上。安くて強いカードの情報は常に求めているので、ご存知の方がいればコメントしていただけると幸いです。
自分の財産と相談しなければならない無制限EDHとは異なり、最善を尽くしてデッキ構築を考えられるのが$100制限の魅力なので、ぜひ遊んでみてください。
【MTG ドラフト】カルドハイムドラフト初ピック 黒赤除去ミッドレンジ
いよいよリリースされたカルドハイム。私は構築に全く触らずドラフトのみプレイしている。今回は初プレイ時の簡易的なピック譜と結果について。
初ピックの初手が強力神話レアである《嘘の神、ヴァルキー》。今環境は幸運に恵まれているのかもしれない。ピックするカードについては議論の余地がないが、汎用の黒い除去である《大蛇の餌》を流してしまうのが気になるところ。レア抜けパックだから黒が空いているわけではないことを下家が察してくれることを祈りながらピック。
全体的にかなり強いパック。候補としてはカードパワーの高い《根無しのイチイ》、フィニッシャーになりつつ《星界の騙し屋、ティボルト》と色が合っている《ドワーフの鎚》、赤をメインカラーに据えたくないのであれば黒に統一できる《死の鐘音の狂戦士》あたりか。青のカードも軒並み強いが、1枚ピックしても他の2枚を流すことになり、下家が青をやってしまう可能性が高い。今回は生体武器の強さを確かめたかったこともあり、素直に色の合っている《ドワーフの鎚》をピック。
1-4で《大蛇の餌》が流れてきたことで上流のプレイヤーが黒をやっていない可能性が高くなり、黒はロック。適当に赤と黒のカードを拾っていたところで赤と黒のカードが弱いパックが流れてくる。素直に《頭蓋の奇襲》を取っても良いが、もっと後でも拾えるカードなのでここは他の色の強力なカードを拾っておいて渡りをつけておく方が良いと判断し、《根無しのイチイ》をピック。どちらにしろ赤はタッチすることになりそうなので、後から見ると色拘束のきつい《根無しのイチイ》よりは《仮面の蛮人》の方が丸かったかも。
1パック目では結局黒赤の流れがよく、色はほぼ黒赤で決まり。2-1のレアは黒赤の両面土地だったので、資産的な意味もありピック。《タスケーリの火歩き》とどちらが勝利に貢献するかは分からない。
2パック目は黒赤の除去がたくさん流れてきてデッキパワーがグッと上がった。3-1は黒赤に入るカードが《タスケーリの火歩き》しかなかったのでピック。これくらいならレアピックしてもいいかも。
3パック目は足りなかったクリーチャーを中心に拾いつつ、際限なく流れてくる黒赤の除去を取って完成。強力な除去が6枚入っていて、《星界の騙し屋、ティボルト》《戦慄の乗り手》《ドワーフの鎚》《ドローガーの兜》と強力なフィニッシャーが目白押しのグッドスタッフになった。枚数的なアドバンテージを取れるカードがないのだけが不安。
対戦中のスクショを撮るのを忘れてしまったので対戦の様子は書くことができないが、結果は4-3。デッキパワー的には7勝するのに十分な構成だったが、未熟なプレイと軽い不運が重なって4勝で止まってしまった。
今後は良さそうなピックができたら紹介していくことにする。予想以上に画像が見にくいので、次回までにはなんとかしたいところ。
【MTG ドラフト】カルドハイムリミテッドプレビュー 多色、アーティファクト、土地編
カルドハイムのリミテッドプレビュー最終回。アーキタイプについては環境が始まってから強いものに絞って言及していく形にしようと思う。
評価基準
基本的にはMTGwikiのドラフト点数表に関する記事にしたがって点数を付ける。フォーマット想定はMTGアリーナのプレミアドラフト、またはクイックドラフト(BO1)。
大雑把に言えば10点満点で8点以上が初手~3手目クラス、6点以上が1周目で消えるくらいのカード、3点以下は基本的にアンプレイアブルだと思ってほしい。
多色アンコモン評価
《氷結する火炎、エーガー》
評価:8点
《玄武岩の荒廃者》《圧死》など相性の良いカードが多く、綺麗に巨人デッキを組めた際は大量のアドバンテージを供給してくれる青赤のエース。比較的高いカード同士のコンボのため、有効活用するにはピックの流れを見極める必要がある。
《アーニー、トロールを制す》
評価:8点
アドバンテージをひたすら稼げる強カード。軽い除去としてテンポを取りながらガンガン攻めていけるので、赤緑のコンセプトに合っている。特に赤はクリーチャーのタフネスが低めなので、《臆病な大男》のような高スタッツのクリーチャーを用意しておくと撃ちやすい。
《傑士の隆盛》
評価:7.5点
1,2章の効果が殴っているときに特に有効になるため、軽めに仕上げた白黒2枚目に入れられると強い。パッと見て強さが分かりづらいカードではあるが、色が合っていれば採用しない理由がないレベルではある。
《古き神々への拘束》
評価:8.5点
1章が強い英雄譚は強いという原則に従い、このカードも分かりやすい強さをしている。3章は単純に全軍攻撃に使っても強いが、《牙持ち、フィン》とのドリームコンボは一度は決めてみたい。
《騙し屋の崩落》
評価:8点
カード自体は非常に強力だが、緑白はシナジーがほぼ存在せずフワッとしたミッドレンジになってしまうので、このカードが複数あるくらいの状態で完成させたい。《戦場の猛禽》にカウンターを乗せてサクッと勝つのが理想。
《武勇の審判者、ファーヤ》
評価:8点
飛行絆魂というだけでリミテッドでは強力で、さらにアドバンテージが付いているとなればデッキの軸になれるエースカード。当然相手の除去の的になるので、6マナ出せる状態で《ドゥームスカールの神託者》などとくっつけて1枚アドを確定させるプレイングも大切。墓地利用に繋げられるのも強い。
《タイライト剣の鍛錬》
評価:5点
赤白の横並べビートダウン戦略にマッチしていない。《戦闘の神、ハルヴァール》をピックできている時だけ積極的に採用できる。
《スケムファーの王、ヘラルド》
評価:7.5点
緑のクリーチャーの多くがエルフや戦士なのでサーチ先に困ることは少ないだろう。3/2威迫は3マナクリーチャーとしてもそこそこ優秀。このカードだけで勝てるわけではないので、ここから緑黒に参入するのは怪しい。
《巨人たちの侵略》
評価:7.5点
占術2、1ドロー、2点ダメージを2マナで実現できると思うと一定以上のパワーはある。3章の効果を上手く使うのは難しいので狙いすぎない方がいい。
《ドゥームスカージ、カルダール》
評価:8.5点
多くの場面でアドバンテージを生み出し、特に膠着状態で出せれば勝ちに持っていけるパワーカード。赤黒も特定のシナジーが薄いため、このカードを軸とした除去コンのような形にしたい。活躍するのが遅めのターンなのでタッチも一考の余地あり。
《カルダールの悪しき復活》
評価:7.5点
単純に使うだけだと枚数的なアドバンテージは得られないが、役目を終えた《古牙の信奉者》をサクってこちらは手札から捨てたファッティをリアニメイトすれば枚数的にも質的にもアドが取れて強い動きになる。
《鍛冶場主、コル》
評価:7.5点
使いやすく、ハマったら強いという2マナとして理想的なカード。赤白アグロは全体の質が重要なので、このカードだけで赤白に突っ走るのは危険。
《ブレタガルドの守護者、メイヤ》
評価:8.5点
ゼンディカーの夜明けのボムレアである《フェリダーの撤退》と似たような能力を持つボムアンコ。除去には弱いが、緑には《蛇皮のヴェール》という強力な除去避けがあるのも噛み合っている。青白などで緑絡みの2色土地をピックできているならタッチしても良いかも。
《霜のモーリット》
評価:7点
無難に強いカード。コピー先としては《占い鴉》が5/5になるのが分かりやすく強い。氷雪マナを要求するカードをコピーすると氷雪土地が足りなくなる可能性が高いので実は相性が良くない。
《背信の王、ナーフィ》
評価:9点
ロード能力と自己再生能力を併せ持つ、カルドハイム環境のトップアンコモン。氷雪デッキであればタッチしてでもピックするべきで、青緑タッチ黒の氷雪デッキは何度も見かけることになりそう。このカードを処理できるという点で《大蛇の餌》などの追放除去は評価が高くなる。
《ニコ、運命に抗う》
評価:6.5点
3マナとしては十分なアドバンテージを獲得できるカードで青白であれば採用していいが、全ての効果が盤面に寄与しないので置くタイミングには注意が必要。
《氷刻み、スヴェラ》
評価8点
フィニッシュ能力は間違いなくトップクラスだが、アグロ~ミッドレンジでガンガン殴っていく赤緑のコンセプトとはズレているのが評価しづらい点。スゥルタイカラーの氷雪を組む際に赤の入った2色土地を何枚か確保できている場合はタッチしてもよい。
《三つの季節》
評価:7.5点
2マナでアドバンテージを獲得できるのは単純に強力。1章の切削だけで氷雪パーマネントを2枚以上落とせる確率はデッキの氷雪濃度に大きく依存するため、2ターン目にプレイするかどうかはよく考える必要がある。相手の墓地を戻す効果は《練達のスカルド》警戒でエンチャントを戻したり、《戦慄の乗り手》警戒でクリーチャーを戻すなど相手の色によって対象を変えるべき。相手のデッキのスペル濃度が増えてしまうのは終盤では無視できないデメリットではある。
《悪戯の神の強奪》
評価:7.5点
枚数的なアドバンテージを取れるわけではないが、使い終わった《浜墓荒らし》や
《古牙の信奉者》を押し付けて相手の切り札を奪えれば十分。2章の効果では土地も選択できるため、色事故気味の相手に嫌がらせできるのは覚えておきたいテクニック。
《見張る者、ヴェイガ》
評価:8.5点
誰がどう見ても強いボムアンコ。除去の最優先対象なので、予顕と組み合わせてアドが確定するような場面でプレイしたい。
アーティファクトコモン評価
《葬送の長艇》
評価:7点
同じマナ域では一回り大きいスタッツで序盤の盤面を制圧できる。2/3/2が存在しない環境なのも追い風。自身は警戒だが、アタックとブロックに両方参加するにはタップするクリーチャーが2体いなければならない点に注意。《ベスキールの盾仲間》や《古葉の導師》のトークンで搭乗するのが効率的。
《金脈のつるはし》
評価:7点
採用できるデッキは限られるが、飛行に付けて使える装備品として赤白や白青では選択されることが多くなりそう。ルーンシリーズをピックできている際は優先度を上げて拾っておきたい。
《略奪者のカルフ》
評価:7点
4/4は4マナ以下のほとんどのクリーチャーに一方的に勝てるサイズで、まともに相討ちを取ってくるのは《玄武岩の荒廃者》と《ノットヴォルドのイトグモ》くらい。攻撃時能力も強力で、マナカーブ通りに《ルーン目のインガ》などに繋げられると占術によるサポートもできる。純粋なアグロに採用すると動きがもっさりしてしまうので、それなりに高コストもデッキに入るようなミッドレンジに入れておきたい。
《鴉の翼》
評価:6.5点
《岸壁安息所の帆凧》と比較するとコストの重さが目立つが、飛行クリーチャーのパワーが1上がるのはかなり大きい効果。ルーンの付け先としても優秀で、《速攻のルーン》や《持続のルーン》と組み合わせて使いたい。
《嘲笑の人形》
評価:7点
出てくるのは次のターンだが、実質2/2/3なので弱いわけがない。特に白黒2枚目や白青予顕では重宝することになるだろう。熊を止められるカードとして、遅めのデッキのアグロ対策としても。
評価:7.5点
無色で使えるカードとしては破格の自己強化能力を持っている。低マナ帯が手薄になりがちな青赤巨人で活躍できるのはもちろん、赤白アグロなどに入れて適当に「戦士」などと宣言しておいても強い。氷雪デッキで多少噛み合いが悪い以外は全てのアーキタイプに入るカードなので、早めに確保しておきたい。
《巨大な鋤》
評価:5点
《巨大雄牛》との2枚コンボはゲームを決定づける性能を持つが、それ以外だと非常に使いにくいピーキーなカード。かなり遅めの巡目まで残るはずなので、白いデッキで一応拾っておいて、ピック全体が失敗だと感じた時に上振れコンボとして採用するくらいがいいだろう。
《複製する指輪》
評価:6点 7点
多色化サポートの氷雪パーマネントなので決して弱くはないが、《輝く霜》と異なり氷雪マナを生み出さない点に注意が必要。ゲームが長引いた際にいきなり8マナブーストできるので、大量のマナを勝利に変換できるカード(例えば《シュタルンハイムの解放》)がデッキに入っているのであれば採用の余地はある。
このカードも氷雪パーマネントなので、生み出すマナは氷雪マナだというご指摘をいただきました。ありがとうございます。
現状(2020, 2/1)では氷雪デッキは多色化を行って強力なレアやアンコモンをモリモリ積む構成が流行っているため、 《輝く霜》と同様にデッキに1枚はあって良いカード。8マナブーストも《氷皮のトロール》や《氷刻み、スヴェラ》と組み合わせると強力。
《ルーンの冠》
評価:7点
各種ルーンはどれも優秀なので、このカードに装備させることで使いまわせるならゲームを制圧できるパワーがある。一方で、アンコモン同士のコンボであるがゆえにピック段階で躓いてしまうことが多くありそうなのが残念。できればルーンが2枚以上欲しいが、墓地からも釣ることができるので1枚でも採用できる範囲。
《風化したルーン石》
評価:1点
リミテッド用のカードではない。初手にこのカードが出てきてアンコモン枠を潰していたらキレよう。
土地評価
評価:5点
赤白はアグロ戦略を取るため、このカードを発動しているようではもう手遅れである可能性が高い。タップインとアグロ戦略の相性が悪いのもマイナス点。
《ブレタガルドの要塞》
評価:7.5点
マナフラッド受けとしては悪くなく、白の飛行クリーチャーや緑の巨大クリーチャーに付ければダメージレースを大きく有利にできるだろう。アグロを沈黙させる1枚。
《イストフェルの門》
評価:8点
コストは重いが効果は破格。インスタントタイミングで発動できるため、いろいろなカードを構えながら安全にドローできる。白青であれば必ずピックしておきたい。
《ノットヴォルドの眠り塚》
評価:7点
終盤にしか発動できないためランデスの効果は薄いが、余ったマナを4/4にできるのは単純に強力。
《シュタルンハイムの大聖堂》
評価:7.5点
飛行4/4警戒は時にゲームを終わらせてしまうようなスタッツ。例によって《古牙の信奉者》をサクるのが美しい流れ。
《イマースタームの髑髏塚》
評価:6.5点
プレイヤー3点はともかく、見えているハンデスは終盤だと刺さりにくい。今環境は予顕によって手札を避難させることもできるので尚更である。
リトヤラの鏡湖
評価:7.5点
書いてあることは非常に強いが、氷雪土地をピックするのに忙しい緑青がこのカードを優先的にピックできるかは怪しいところ。他のアンコモン土地にも言えることだが、入るアーキタイプは限定されていて流れやすいので遅めに拾えると美味しい。
《カーフェルの港》
評価:7.5点
単純なパワーカード。《戦慄の乗り手》などを釣れると嬉しい。
《スケムファーの古の間》
評価:7点
他のアンコモン土地と比較すると地味だが悪くはない効果。黒緑はデッキが遅めなので採用しやすさはあるか。
《セルトランドの凍炎》
評価:6点
2点オールで真っ先に死にそうなのが赤のクリーチャーなのがいただけない。巨人デッキだとやはり《玄武岩の荒廃者》が巻き込まれてしまう。
《煌積の谷間》
評価:6点
デッキが2色なのであればその2色タップイン土地の劣化なので、入れるとしたら3色以上のデッキにしたい。
高評価ランキング
多色1位 《背信の王、ナーフィ》
多色2位 《古き神々への拘束》《ドゥームスカージ、カルダール》など
アーティファクト1位《血統詐称者》
土地1位《イストフェルの門》
多色カードが単色カードより頭2つくらい強いから、2色土地を早めにつまみ食いしておいてタッチに備える戦略はいつもより大切になってきそう。1手目や2手目では受けの広さを重視して単色の除去を優先的に取るという定石もあるけれど、今回は多色のボムを優先して取る場面が多いかな。特にプレミアドラフトだと流れてきた多色カードによって方針を柔軟に変えていくのが必須に見える。
何か質問や指摘などがありましたらコメントまでお願いいたします。
【MTG ドラフト】カルドハイムリミテッドプレビュー 緑編
カルドハイムのリミテッドプレビュー5回目。これで終わりかと思いきやアーティファクトと多色があるので6回目で最後。
評価基準
基本的にはMTGwikiのドラフト点数表に関する記事にしたがって点数を付ける。フォーマット想定はMTGアリーナのプレミアドラフト、またはクイックドラフト(BO1)。
大雑把に言えば10点満点で8点以上が初手~3手目クラス、6点以上が1周目で消えるくらいのカード、3点以下は基本的にアンプレイアブルだと思ってほしい。
コモン評価
《蜘蛛化》
評価:6点
平凡な能力。誇示持ちがたくさん入っているなら採用してもいいかもしれない。最強の誇示能力を持つ《タスケーリの火歩き》と種族シナジーで強力な《玄武岩の荒廃者》を擁する赤と組むときに最も輝くだろう。
《壊れた翼》
評価:5点
対象限定除去としては範囲が広いのでそれなりに活躍できるシーンはあるが、他の汎用性のあるカードより明らかに弱い。このカードはそこまで弱くないが、このカードが入ってしまうデッキは弱い。BO3ならもちろんサイドボードに。
《古葉の導師》
評価:6点
普通に使うだけだと同じ4マナ帯の《サルーフの群友》にかなり見劣りするので、エルフシナジーを活かしたいところ。エルフを2体並べられることを主張するなら《古き神々への拘束》、比較的大きいエルフということで《潮による復活》とも相性が良い。黒緑以外では採用しにくいスペックなので遅めの巡目に。
《輝く霜》
評価:7点
氷雪土地の水増しと多色化サポートを兼ねることができる潤滑油。《根無しのイチイ》や《背信の王、ナーフィ》といった強力な5マナアンコモンをピックできているとより採用しやすい。無視できないテンポロスを生むカードでもあるので、戦場を落ち着ける《貪欲なリンドワーム》とも相性が良い。
《ノットヴォルドのイトグモ》
評価:6点
《確固たる戦乙女》や《占い鴉》を中心とした飛行ビートダウンに耐性を付けられる点で優秀だが、このクリーチャー自体がなんのシナジーも持たないため採用しづらいデッキも多い。蜘蛛には珍しい頭でっかちなスタッツは一長一短だが、バフの乗った《戦場の猛禽》に一方的にやられやすいのは困ったもの。
《灰毛の先導》
評価:6点
緑らしい高スタッツバニラで、他の色に配られている5マナ域(《練達のスカルド》、《巨人の護符》、《カーフェルの犬舎主》、《ハギの群れ》など)より一回り大きい点は評価できる。《古葉の導師》《潮による復活》とともに黒緑ミッドレンジになら採用できる枠はある。
《護衛の林歩き》
評価:6.5点
《不屈の生存者》の強化版。効果的な場所に+1/+1を乗せられるので、後半でも腐りにくい優秀な熊。《玄武岩の荒廃者》がいる赤か、エルフシナジーを使える黒と組むときに積極的に採用したい。
《地平の探求者》
評価:7点
分かりやすくアドを稼げる強力な誇示能力持ち。《タスケーリの火歩き》と比較すると手に入れるカードが限定されている分、ターン中に唱えられず失敗する危険性がない点が優れている。土地を引いても嬉しくない後半に引くとあまり強くないのでこの点数。
《氷皮のトロール》
評価:8点
色(?)拘束は非常に厳しいが、書いてあることはボムそのもの。効果を発動できなくても3/2/3としてアグロを受け止められる点も素晴らしく、氷雪デッキであれば必ずピックしたいカード。《強力のルーン》を付けて強引に殴り抜くルートもある。
《ヤスペラの歩哨》
評価:6点
エルフではあるが、どちらかというと多色の氷雪デッキに向いている。到達はほぼチャンプブロックになってしまうが、《クラリオンのスピリット》のトークンだけはガッチリ止められる。
《ヘラルド王の復讐》
評価:6点
《厄害のルーン》と組み合わせて接死トランプル……は夢見すぎなので、現実的には《貪欲なリンドワーム》などの巨大クリーチャーに適当につけて殴ることになるだろう。ソーサリーなのが使いにくい。
《マンモス化》
評価:6.5点
緑入りのデッキが予顕してきたらまず疑いたいコンバットトリック。修正値が非常に大きく、予顕で使用すると誇示とも組み合わせやすい。《強力のルーン》との巨大トランプルも魅力的。
《仮面の蛮人》
評価:7点
汎用性を失わずにエンチャント/アーティファクトを除去できる強力なカード。《護衛の林歩き》と同様に赤緑や緑黒で採用するのが理に適っているが、正直何に入れても強い。このカードに限った話ではないが、「多相の戦士」は全ての「クリーチャー・タイプ」であるので、氷雪という「特殊タイプ」ではないことは覚えておきたい。
《貪欲なリンドワーム》
評価:6.5点
アグロにフタをしてくれる頼り甲斐のあるファッティ。イコリアの《蜂蜜マンモス》同様、重めのデッキに1枚挿しておくといい働きをするだろう。《強力のルーン》を付けるとその巨体を攻めにも使えて相性が良い。
《知識の根》
評価:6点
強力なエルフのカードが少ないため、使うのであれば墓地利用と組み合わせるのは必須に近い。《戦慄の乗り手》を頂点としてエルフを混ぜ込んだ黒緑ミッドレンジならば採用する価値はあるだろう。1周してから拾えるとお得。
《サルーフの群友》
評価:8点
シナジーを持たない代わりに単体性能が極めて高い、リミテッド好きがよだれを垂らすカード。《ジョラーガの幻想家》よりタフネスが1高いのも偉く、相手の2マナをガッチリ止められる。このカードが流れてきたら緑が空いている証拠。
《冬を彫る者》
評価:7.5点
実質的なマナ加速を行いつつトレードにも参加できるスタッツを持った完璧な2マナクリーチャー。氷雪デッキでなくても氷雪土地を何枚か拾っているのであれば積極的に採用できるため、氷雪をやる場合は早めに確保したい。
《蛇皮のヴェール》
評価:7.5点
《レインジャーの悪知恵》の強化版。コンバットトリックとしても非常に強力な《抵抗の妙技》ほどではないものの、相手の立ち回りを制限するという意味では環境を定義する1枚。どんな緑のデッキに入れても強いが、飛行を守りながらカウンターも乗せられる青や白と組むのが最も美しい。
《スケムファーのための闘争》
評価:7点
一方的格闘でない、ソーサリーであるなどの欠点が目立つ除去だが、緑は他の除去が貧弱なため優先度を高くして確保せざるを得ない。予顕するとなぜかコストを得する代わりに、ソーサリーであるがために次の自分のターンまで待たなければならないのが上手くできている。
アンコモン評価
《吹雪の乱闘》
評価:7.5点
氷雪であれば最高級の除去で、そうでなくてもシステムクリーチャーを倒すのには十分。性質上自分のクリーチャーが大きくなければならないので、赤緑で採用するには向かない。
《北方の先導》
評価:7.5点
評価をするのを忘れていました。レアっぽい効果だったので見逃していたようです。ご指摘ありがとうございました。
標準的なスタッツに味方の恒久的強化が付いている純粋なパワーカードで、氷雪デッキならば無限回収したい。払った色マナが氷雪マナである必要があるため、氷雪土地を意識的に多く回収するか、《輝く霜》をはじめとしたマナサポートが欲しい。
《エルフの弓》
評価:7.5点
3/2/3到達は特にアグロ対策として十分な性能。他の生体武器と比較すると圧倒的に軽く、低マナクリーチャーとして採用できるのが圧倒的に使いやすい。他の大きいクリーチャーに付ければ強化されまくった《戦場の猛禽》もガッチリ受け止められる。
《牙持ち、フィン》
評価:7点
《厄害のルーン》の付いた装備品を用意できた場合か、クリーチャーが5体以上並んだ状態で《古き神々への拘束》の3章を発動できた場合のみフィニッシャーになれる2マナクリーチャー。壁として完璧な能力なので、接死ギミックを用意できなくても採用する価値は十分にある。
《リトヤラの林守り》
評価:7.5点
能力起動がソーサリータイミングのためブロックに参加できない点以外はリミテッドにおいて非常に強力。墓地利用とエルフシナジーを活用できる黒緑ミッドレンジにエルフの顔をして参加させるのが最良。
《世界樹への道》
評価:1点
単体で使うべきカードではない。多色化サポートとしても別のカードを使おう。
《根無しのイチイ》
評価:7.5点
コスト相応のスタッツに加えてファッティをもう一枚サーチできる強力な5マナクリーチャー。サーチ先としては《貪欲なリンドワーム》が手頃だが、《戦闘マンモス》や《巨怪な略奪者、ヴォリンレックス》といった強力なレアを持ってこれると気持ちがいい。
《強力のルーン》
評価:7点
ファッティにつけてゴリゴリ殴る単純な使い方が強力。装備品に付ける場合は赤緑にして頭でっかちクリーチャーを次々と突撃させる使い方がいいだろう。
《アルダガルドのスピリット》
評価:7.5点
貴重な氷雪マナを確保してくれる貴重なカード。スタッツも3/4くらいにはなるはずなので壁として運用してもいいし、氷雪が並んだ後半であれば《飛行のルーン》や《強力なルーン》でアタッカーとなっても良い。
高評価ランキング
コモン1位 《氷皮のトロール》《サルーフの群友》
コモン2位 《冬を彫る物》《蛇皮のヴェール》
アンコモン1位 《吹雪の乱闘》《エルフの弓》《リトヤラの林守り》など
クリーチャーの質が高くて除去が弱いいつもの緑という印象。《エルフの弓》や《貪欲なリンドワーム》のようなアグロに強めなカードが多いのが良いね。
【MTG ドラフト】カルドハイムリミテッドプレビュー 赤編
カルドハイムリミテッドプレビュー4回目。1つの記事に2~3時間はかかっているためそろそろ疲れてきた。
評価基準
基本的にはMTGwikiのドラフト点数表に関する記事にしたがって点数を付ける。フォーマット想定はMTGアリーナのプレミアドラフト、またはクイックドラフト(BO1)。
大雑把に言えば10点満点で8点以上が初手~3手目クラス、6点以上が1周目で消えるくらいのカード、3点以下は基本的にアンプレイアブルだと思ってほしい。
コモン評価
《アクスガルドの騎兵》
評価:7.5点
序盤中盤終盤隙のない豊島竜王のような2コスト。赤いデッキなら採用しない理由がないため争奪戦間違いなし。
《首折りの狂戦士》
評価:6.5点
先後の差が激しいが、後攻2ターン目の予顕を許さない手段としては最高級。この手のカードは相手の事故を咎められるので、見た目より勝率に寄与している場合が多い印象。
《燃え心臓の巨人》
評価:6点
巨大クリーチャーに必要なトランプルと除去耐性を持っているため出せれば強いが、7コスはさすがに重くて出しにくい。2ターン目の《巨人たちの侵略》から繋がらない点のも痛い。1周しやすいカードなので、青赤をやっていてフィニッシャーが足りないと感じたら拾うくらいで良さそうだ。
《臆病な大男》
評価:6.5点
スタッツは非常に優秀で他の4マナ以下のクリーチャーを圧倒しているが、単体でブロックできない能力が災いして活かしきれていない。基本的には《玄武岩の荒廃者》などを優先し、枠が余ったら採用したい。
《悪魔の稲妻》
評価:7.5点
分かりやすく強くて使いやすい火力除去。赤いデッキが予顕してきたらまずこれを警戒すべきで、安易なオーラのプレイやダブルブロックは控えるべき。
《ドワーフの援軍》
評価:5.5点
ドワーフシナジーや狂戦士シナジーはアンコモン以下に存在しないため、単純にマナレシオの悪いクリーチャーとしての運用になる。インスタントならもう少し使いようはあったのだが……
《恐れなき仔》
評価:6.5点
典型的な先攻カードで入るデッキは選ぶが、序盤に出せれば殴れる場面はかなり多くクロックとして機能してくれる。先制攻撃と強化オーラ/装備品との相性が良いため赤白で採用したい。
《霜噛み》
評価:7.5点
本体に撃てない《ショック》としての運用が多くなるだろうが、今回の環境は3マナクリーチャーのタフネスが2である場合が多く、《確固たる戦乙女》のようなカードも除去できるため意外と手広く処理できる。氷雪シナジーはおまけのようなもの。
《ハギの群れ》
評価:6点
そこそこ優秀なスタッツに微妙な能力が付いているなんとも言えないカード。相手にタフネス1があればアドが取れるのと、実質打点が6あるおかげでダブルブロックされても1:2交換できる可能性があるのは良い点。普通に使っても及第点の動きではあるが、できれば《飛行のルーン》などが欲しい。
《イマースタームの熟練者》
評価:6.5点
事故を和らげつつ序盤から殴れるクリーチャーとして一定の役割は持てるが、タフネス1が災いする場面はそれなりにありそう。
《領界路の開放》
評価:3点
一時的な1マナ加速のためにカードを1枚使う動きはリミテッドでは使いづらく、全体バフも修正値が低すぎるため、それを目当てにして採用するのも弱い。
《猛り狂い》
評価:7点
エルドレインの王権の赤デッキに入っていた《突き破り》の亜種。軽めで使いやすく、誇示能力とも相性が良い。序盤からガンガン殴っていく赤白などのテンポカードとして採用すると強そう。
《戦利品奪取》
評価:5点
手札入れ替えは悪くはないが、3マナかけて行うのはテンポ損が大きい。5マナのボムレア(《揺れ招き》など》に繋げるための動きとして、他のカードが弱い場合は採用の余地がある。
《裏切りの手枷》
評価:6点
速めのデッキでフィニッシャーとして使うか、《村の儀式》とのコンボに期待して赤黒に入れることになる。アンコモン以下にサクリ台がいない環境なのでピックの優先度は低い。
《大当たり》
評価:2.5点
弱い。
《圧死》
評価:7.5点
普通に使うと5マナのほぼ確定除去でそこそこの性能でしかないが、巨人の多いデッキでは最強除去に化ける。《氷結する火炎、エーガー》とのコンボはゲームを破壊できるポテンシャルを持ち、巨人デッキの上振れが今から恐ろしくなってくる。
《拷問者の兜》
評価:6.5点
普通に使うと《小剣》に毛が生えたようなものだが、各種ルーンの付け先としては軽くて使いやすい。《速度のルーン》と組み合わせれば毎ターン1マナで速攻と+2/+1を付与できてゴリ押しに向いている。
《タスケーリの火歩き》
評価:8点
普通に使うだけでも1枚アドを取れることが多く、《飛行のルーン》などで複数回殴れる状況を作れればそれだけで勝ってしまう恐ろしいコモン。3ターン目に出して4ターン目に殴ることを考えると3マナ以下の呪文と相性が良く、デッキが軽めに仕上がっているのがベスト。このカードが殴れるときの戦闘前メインフェイズで土地を置くミスには気をつけたい。
《玄室荒らし》
評価:6.5点
ブロッカーとして立ちながらマナ加速できるため悪くない性能だが、最もマナ加速したい序盤は墓地にカードが落ちにくいというジレンマを抱えている。《巧みな軍略》と相性が良いのもあり、重いカードが多くなりがちな青赤巨人の2マナ枠として採用するのが最も強いだろう。
アンコモン評価
《玄武岩の荒廃者》
評価:7.5点
太古に存在した《火炎舌のカヴー》が調整されたカード。MTGではクリーチャーの質が年々上がっているとされているが、20年前のクリーチャーが弱体化して最新弾でリリースされていると考えると《火炎舌のカヴー》の凄さが分かる。調整されてもなお効果は強力で、青赤や赤緑の4コス帯はこのカードだけで埋めてもいいくらい。地味に本体にも飛ばせるのも嬉しい。
《弱者粉砕》
評価:4点
赤のクリーチャーは弱者ばかりなので2点ダメージで味方を巻き込みやすい。特に赤の中心クリーチャーである《玄武岩の荒廃者》まで倒してしまうのが致命的。
《ドゥームスカールのタイタン》
評価:7点
6/5/4速攻におまけが付いている形で悪くはない性能。《巨人たちの侵略》から綺麗に繋がるコスト帯なのも良い。元々スタッツの高い巨人にバフが乗っても効果が怪しいので、できれば《占い鴉》になどの飛行クリーチャーが並んでいるときに出したい。
《二重の一撃》
評価:2点
リミテッド向きのカードではない。
《ドワーフの鎚》
評価:7.5点
5/5/1トランプルはアグロデッキのマナカーブの頂点としては悪くなく、トークンが死んだら攻撃を止められてしまった低マナクリーチャーたちに順番に装備させて突撃させることで最後の一押しになれる良カード。赤が入っているデッキならいつでも採用して良い。
《恐れなき解放者》
評価:6.5点
誇示能力は事故防止としては十分な性能。場合によっては3マナクリーチャーをプレイするより能力を発動してリソースを温存した方が良い場面もあるだろう。
《熱狂した略奪者》
評価:7点
誇示能力は何回も発動できるようなものではない(発動できる状態ならばそもそも勝っている)ので巨大クリーチャーになることはないだろうが、2/3/3でもマナレシオは十分。《タスケーリの火歩き》とのマナカーブが美しい。
《トロールへの挑発》
評価:6点
除去として運用するにはマナレシオが劣悪で、コンバットトリックとして使うにはトランプルが付かないのが残念。《燃え心臓の巨人》と組むか、《強力のルーン》の付いたクリーチャーにかけたい。
《速度のルーン》
評価:6.5点
速攻を効果的に使うにはクリーチャーと同じターンにプレイする必要があり、他のルーンシリーズより使いにくい。装備品に付けて運用すると使い回しも効くため、《拷問者の兜》や《金脈のつるはし》とコンビでピックしよう。
高評価ランキング
コモン1位 《アクスガルドの騎兵》《悪魔の稲妻》《霜噛み》《圧死》
アンコモン2位 《熱狂した略奪者》など
白と組んでアグロするか、青と組んで巨人シナジーで戦うかの二択という印象。他の色と組む場合はミッドレンジになるが、それなら赤でなくても良い。